北欧名作家具展開催
「至高の一脚を貴方のリビングに!」
2026.9.12 sat. ~ 10.12 mon.

PP MØBLER Flag Halyard Chair 1950
展示期間中はウェグナーが自邸で愛用したオリジナルモデル仕様をご覧いただけます。
また、期間中にPP225をご注文頂いたお客様にはサイドクッション2個と木製脚先端オプションを無償でご提供します。


ウェグナーは生涯500以上の作品をデザインした中で、これほどまでに木材を使用していない椅子は稀です。これは、木をこよなく愛したウェグナーが金属に挑戦した意欲作でもあります。スチールという素材を木材と同じ精度、同じ優雅さで扱える事を証明しました。無垢のステンレススチール製フレームに、ヨットで旗を掲揚する際に使用するロープ(フラッグハリヤード)を200メートル以上使用し、背と座を編み上げていき、シープスキンを添えて金属の冷たさを和らげた構造は、究極のリラクゼーションチェアと呼ぶのにふさわしい1脚です。

ウェグナーが海辺を訪れた際、子供たちが海で遊んでいる間、ウェグナーは自分の体に合うように砂を掘り、その場所で身を沈めてくつろいでいました。その後自宅に戻り、砂場でくつろいだ体の角度をもとに最初のスケッチを描いたと言われています。体を預けて気持ちの良い角度を、自然の中からインスピレーションを受けて出来上がった快適な角度なのです。




FJ45 チェアフィンユールの代表作FJ45。「世界で最も美しい肘を持つ椅子」と讃えられています。座って肘を置いた時、木部に沿って手が前に伸び、アームの前方に心地よくフィットします。座る前にまず目で楽しませ触れた瞬間に曲線の意味を理解させ、座って初めて静かな安堵を与えます。この三段階の体験が、造形・触感・機能の三要素を融和させるフィンユールのならではの手法です。アームの先端や後脚の接合部、肘を置く外側に垂れ下がった部分は優に彫刻的なデザインです。またフレームと座・背が「離れて見える・浮いて見える」構造は、当時として革新的であり、フィンユールの椅子のデザインに良く見られます。
今回更に「ニールス・ロス・アナセン工房製」のNA45チェアも展示します。彫刻的なデザインだからこそ、新旧の違いがあらゆる箇所に見えてきます。
PP19 パパベアチェアPP MØBLER PP19
ベアチェアは、1951年にハンス・J・ウェグナーがAP Stolen社のためにデザインしたAP19を起点とし、2003年以降はPP MøblerがPP19として受け継いでいるウェグナーの名作です。まるで大きな熊の様な姿をしており、座るだけで包み込まれるような安心感を与えてくれます。この愛称は単なる呼び名ではなく、この椅子の本質を象徴するものとして広く浸透しました。背もたれの傾斜やアームのボリュームは、座る人を心地よく支えるよう緻密に計算されています。幅広いアームは肘を置くだけでなく、脚を掛けて斜めに体を預けたりと、自由な姿勢で座ることができます。これは「椅子は人を制約するものではなく、くつろぎを与えるもの」というウェグナーの思想を体現しています。内部構造には、ウレタンフォームだけでなくコイルスプリングや、馬毛や麻、といった天然素材が用いられています。特に背もたれ内部に収められたスプリングは、個々をリネン袋に収めてジュートストラップに縫い付けるという手作業による複雑な工程で作られ、優れた弾力と耐久性を生み出しています。この見えない部分にまで妥協を許さない姿勢こそ、ベアチェアの価値を支える職人技の証です。一人の職人が最後まで責任を持って仕上げ、完成されたベアチェアには、製造年月と職人さんの名前が証明されています。
リーディングチェアフィン・ユールが1953年にデンマークのボヴィルケ社のためにデザインし手がけた椅子です。オーク材のフレームと積層チーク材の座面・背もたれを組み合わせたデザインは、軽快さと視覚的な浮遊感を特徴としています。背もたれがあるにもかかわらず、背もたれの上部に水平な座木があります。斜めに座った時、肩肘をつくことが出来、更に椅子をまたいで座ると両肘を乗せることができるユーモアな構造。背もたれはフィンユールの作品によくみられる真鍮の金具を使い、後脚から浮かせたデザイン。更に上部の笠木と背もたれの中心部分は真鍮のL金具により固定されています。芸術性が高すぎると批判されることもあった彼の作品が、実用的で快適な家具として広まりました。材料もオーク材・アッシュ材・ウォルナット材から選べ、座面も板座・ファブリック・レザーと選ぶことができる多彩なバリエーションで復刻しました。
FJ44 ボーンチェアFJ44 ボーンチェア 幻の椅子
1944年にフィン・ユールがデザインし、1944年のコペンハーゲン家具職人ギルド展で発表されました。わずか12脚しか製作されなかったオリジナルは、今日に至るまでコレクターの間で垂涎の的となり、オークション市場でも特別な存在感を放ち続けています。その多くが行方不明となり、現在確認されているのは、デンマークのフィンユール邸に2脚、工芸美術館に1脚、個人蔵が2脚のみです。家具職人ニールス・ヴォッダーの工房で製作されました。その有機的で彫刻的なフォルムから「ボーンチェア(骨の椅子)」と呼ばれ、デンマークモダンの転換点を示す作品として高く評価されています。2011年生誕100年を記念して100脚が復刻されデンマークのオークションに出品されました。その12年後再び世界で100脚がシリアルナンバー入りで復刻され、当店のあるのはその内の1台(未使用品)です。